2016/9/21 三鷹・井の頭文学歴史散歩   史跡クラブA

史跡めぐりA  9/21 三鷹・井の頭文学歴史散歩

前夜まで豪雨の台風15号の心配もなくなった9月21日、曇り空、やや涼しく絶好の散歩日和、14名が参加。

先ずは三鷹駅北口にひっそりと建つ国木田独歩碑、「山林に自由存す」の碑文が印象的。駅南口から5分の三鷹電車庫跨線橋。太宰治が好んで歩き昭和4年竣工の姿を今も留め、線路・電車庫の眺めは絶景。そこから戻り、玉川上水南側沿いに緑も多く整備された「風の散歩道」へ。この道界隈も、太宰治ゆかりの地です。途中には、気取った姿の太宰碑。少し歩いた車道側に高さ1m位の「玉鹿石」(玉鹿石・青森県金木町産の表示あり)がぽつんと置かれています。ここが昭和23年6月13日、山崎富栄と入水自殺(心中)した場所です。道沿いから横に逸れて太宰邸にあった百日紅、まっすぐ凛とピンクに咲いていました。作家太宰治を想うと同郷の者としても複雑な心境です。

「風の散歩道」に戻り山本有三記念館へ。あいにくの定休日、館内の庭は広く、前庭には「路傍の石」が置かれています。公園通りを10分歩いて井の頭自然文化園へ。軽食とビールで昼食の後、園内奥の野口雨情8畳の書斎「童心居」を見学。この部屋から童謡の名作が創られたことに想いを馳せます。井の頭公園内の野口雨情碑を最後に吉祥寺駅へ。

 

Km位の短いめぐりでしたがゆかりの作家と緑に触れた文学歴史散歩でした。(文・写真 逢坂)

2016/4/21 品川宿めぐり      史跡めぐりA

 

     史跡めぐりA  4/21 品川宿めぐり

 

4月21日、大宮駅まめの木に12名が集合。映画ゴジラの上陸地点といわれる京浜急行八ツ山鉄橋を渡り北品川駅下車。歩いて直ぐの旧東海道は整備された街並みです。「問答河岸の碑」「土蔵相模跡」から「品川浦の舟だまり」へ。屋形船・釣り船や岸辺の古い建物と現代的高層ビルの新旧品川の姿がひとつの視界に収まり興味深い眺めです。「鯨塚」「砲台(台場)跡」の後、善福寺で伊豆長八の漆喰こて絵の力強い龍を堪能。

『そば処いってつ』で昼食。品川揚げそばをつまむのも楽しい。かむろ(禿)そばは、アサリ出汁も美味しく絶品。昼食後、「品川宿本陣跡」、目黒川を跨ぐ「品川橋」、「荏原神社」から赤い欄干の鎮守橋を通り「海沿いだったことをしのばせる石垣」へ。東海道のすぐ傍まで海であったことを目の当たりにし、当時に思いを馳せます。

最後は品川宿最古の寺、品川寺へ。今も道往く人の安全を見守っている坐地蔵、樹齢600年を超える銀杏の巨木は圧巻。パリ万博時に行方不明となっていた洋行帰りの梵鐘の話等を説明してくれた住職さんに感謝します。

 心配された雨は降らず、ゆったりと楽しみながら歴史に触れた一日でした。次回は9月21日(水)9時まめの木集合、「三鷹・井の頭文学歴史散歩」です。

(文・写真 逢坂)

2016/1/21 史跡めぐりA  谷中七福神めぐり

大寒入りの1月21日午後、寒いながらも穏やかな天気のもと12名参加。JR田端駅下車、南口の階段を上り徒歩8分で東覚寺へ。病気が治ると信仰されている赤紙仁王(金剛力士立像)は、頭から足まで赤紙で姿が見えません。私は、赤紙で覆われた頭に触り認知症予防を祈願しました。

チラシ地図の信号の表示を頼りに往来の少ない道を南下、江戸時代には境内に四季折々の花樹で賑わい、花見寺と呼ばれていた青雲寺および修性院へ。そこから長安寺への道程途中の「夕やけだんだん」では、25年9月の谷中めぐりの想いに浸ります。長安寺から谷中墓地の中にある鎌倉時代創建の天王寺へ。ボッチに守られての葉ボタンが雪に映えます。幸田露伴の「五重塔」のモデルとなった天王寺五重塔跡地は、礎石のみですが往時が偲ばれます。

谷中墓地からさらに南下し楽堂がある護国院。そこから上野高校の生徒と行き違いながら、上野動物園を道程に楽しみ、最後の不忍池弁天堂でお参り。

 

 新春恒例の七福神めぐりは、裏の谷中をゆったりと楽しみながらの2時間半でした。

(記・写真 逢坂)

2015/11/26 神宮外苑史跡銀杏並木めぐり

 

11月26日、雨模様のため急遽午後に参加者14名で実施。銀杏の色づきは日向の葉っぱは黄色、日陰は薄緑。濡れた落ち葉をきゅっきゅっと踏みしめながら20分散策しての神宮野外球場側からの景観は、色付きのアンバランスが絶妙。近くの明治天皇御座所の「御観兵榎」へ。都会を感じさせない小さな森、雀もぴよぴよと散策は和む。

そこから歩いて10分、絵画館前庭正面の「シロマツ」は、樹皮のまだら模様が美しい。「御鷹の松」から、国立競技場の跡地を覗き見し「建国記念文庫」へ。建国記念の日を要望する書数十万通が保管されており、ガラス張り、屋根は奄美大島の穀物倉高を移築した建物で格調の高さを感じます。外苑造営時に当時の樺太庁から奉納された「樺太日露国境の天測標」は歴史を感じます。最後は絵画館裏にひっそりとある「葬場殿址」。堂々とした見事な楠には見惚れました。大正元年9月13日明治天皇の棺を乗せた車が安置された由緒ある場所です。

都心のあまり知られていない史跡と銀杏並木は、明治大正の歴史に思いを馳せる寒さを感じさせない有意義で楽しい散策でした。

 次回は1月21日(木)「谷中七福神めぐり」です。(記・写真 逢坂)


2015/9/24 板橋宿めぐり    史跡巡りA

史跡めぐりA  板橋宿めぐり

9月24日、中山道の第一宿として栄えた板橋宿めぐりを18名が参加して実施。埼京線板橋駅東口から徒歩1分、近くで処刑された新撰組組長「近藤勇の墓」へ。新撰組全員の供養塔もある。少し陰ったところで周囲の騒音は忘れてしまうような空間雰囲気を感じます。

板橋本宿駅へ2駅移動し、上宿から仲宿、平尾宿と探索。この木に祈ると縁が切れるという「縁切榎」。不謹慎ながら絵馬を眺めるとクスッと笑える。石神井川を渡る地点にかけられ、地名の由来ともなった「板橋」。全員でパチリ。幕末に降嫁する和宮が宿泊、大宮氷川神社に行幸の明治天皇が休憩した「仲宿脇本陣跡」。仲宿に建立の「本陣跡」、境内が馬つなぎ場であった「遍照寺」、近藤勇が処刑までの間監禁された「平尾宿脇本陣跡」等を参勤交代を偲びながら歩きました。

ワンコインのさくら水産で昼食の後、徒歩30分で巣鴨へ。年3回のとげぬき地蔵尊大祭で大賑わいの商店街を散策。板橋宿から巣鴨地蔵通りまで旧中山道3時間半の、ゆったりとした楽しい巡りでした。

 次回は11月26日(木)「神宮外苑史跡・銀杏並木めぐり」です。

(記・写真 逢坂)

2015/4/16 史跡巡りA こくぶんじ恋の道

4/16 史跡めぐりA  こくぶんじ恋の道


「美しい日本の歩きたくなるみち500選」のコースを13名で堪能。

西国分寺駅南口から続く道は、史跡通り・武蔵台遺跡敷石住居跡(約4,000年前の縄文時代住居跡)から伝鎌倉街道へ。約120m位ですが、鎌倉街道の上野(群馬県)信濃(長野県)へ向かう主要道路であったとのことで、静かな切り通した歩道は当時の雰囲気を感じさせます。

保育園児が元気に遊ぶ芝生横から武蔵国分尼寺跡、JR武蔵野線高架を潜って武蔵国分寺跡僧寺金堂跡、七重塔跡、万葉植物園、国分寺へ。各史跡は天平の文化(約1,300年前)を偲ばせてくれます。万葉植物園の植物を例歌にした万葉集歌の展示には、見惚れました。遅咲きの八重桜しだれ桜が見頃。

史跡の駅「おたカフェ」で休憩。新緑の木々と青空がまぶしく、一同暫く至福のひと時。休憩後は、江戸時代に徳川家の御鷹場だったことに由来する小路「お鷹の道」の清流を楽しみながら、木漏れ日が揺れる崖線を上り武蔵国分寺公園を通り西国分寺駅へ。

公園で運動している男性の身の上話に同情し4名がはぐれるハプニングもありましたが、天平・鎌倉の文化を学び新緑の春を楽しんだ満足な一日でした。  

(写真・記 逢坂)

 



2015/1/29 深川七福神めぐり

史跡めぐりA「深川七福神めぐり」を実施

1月29日(木)、寒いものの朝から快晴無風で絶好の巡り日和に14名が参加。

都営地下鉄大江戸線・森下駅下車、深川地名ゆかりの「深川神明宮(寿老人)」、伊東深水誕生の掲示を見て西へ。隅田川テラスから清洲橋の眺めは素晴らしい。葛飾北斎の富嶽三十六景に描かれた萬年橋を通り「深川稲荷神社(布袋尊)」、錣山部屋前を通り「龍光院(毘沙門天)」へ。休憩なしにも関わらず皆元気な足取り。間宮林蔵の墓前から「円珠院(大黒天)」へ。そして清澄通りの「心行寺(福禄寿)」、葛西橋通りの「冬木弁天堂(弁財天)」、最後の「富岡八幡宮(恵比寿神)」へ。勧進相撲発祥の地を表す横綱力士碑の石碑には圧倒。金箔・ダイヤ・ルビーが施されている神輿の豪華さに見惚れました。

巡り開始後2時間20分後の1230分、伊勢屋でお待ちかねの昼食。あさりの卵とじ風深川丼は値段(780円)も手頃で美味しい。昼食後、深川不動堂の門前商店街を散策。

イラスト地図を頼りの道中を無事楽しく終えることができ、参加者に感謝。

次回は、平成27416日(木)大宮駅まめの木9時集合「こくぶんじ恋の道(美しい日本の道100選)」です。乞うご期待、多数のご参加を。      

(記・写真  逢坂)